この世界の片隅に
この世界の片隅にとは?
戦時下の広島・呉に嫁いだ女性の日常を丁寧に描いた珠玉の感動作!
能年玲奈改め“のん”がアニメ映画に初挑戦し、絶賛された。戦時下でも繰り返される何気ない日常。ごく普通の人々のドラマを等身大に描き、静かな感動を呼ぶ。
第90回キネマ旬報ベスト・テン日本映画第1位、日本映画監督賞受賞。
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この世界の片隅にのあらすじ ネタバレ
昭和19年、絵を描くことが好きなすずは海軍の街・呉に嫁ぐ。見知らぬ土地に戸惑いながらも、一家の日々の食卓を作り出すために工夫を凝らす。だが、戦争は進み、日本海軍の根拠地だった呉は、幾度もの空襲に襲われる。そして、昭和20年の夏がやってきた。
この世界の片隅にの作品概要
この世界の片隅にのキャスト紹介
この世界の片隅にの感想
昭和の戦時中の日本が舞台の映画です。そんな風なイメージでこの映画を観始めると、あまりにも庶民の日常だけを抜き取ったさまに思わずギャップを感じてしまうのではないでしょうか?
戦争を経験していない世代が増えてきていますが、そんな私たちが【戦時中の暮らし】と聞いたら、辛くて耐え難く恐ろしい日々を真っ先にイメージするのではないかと思います。ですがこの映画からは、そんな苦難の時代でありながらも、なんとも言えないのどかでありふれた日常ばかりを感じます。ここまで戦時中の庶民の日常に視点を置いた映画というのはあまりないのではないでしょうか?
ヒロインであるすずさんの人柄もあるのでしょうが、戦時中とはいえ平穏を感じる瞬間が山ほどあり、今とは嫁入りの習慣や生活スタイルなど随分ギャップはあるものの、家族が助け合って生活をしていくのはどんな時代でも変わらないことなんだとしみじみ。
あくまでも「すずさんを主体にした日々の暮らし」を綴った映画という印象ですが、それでも戦争の辛さや広島の原爆投下がどれだけ悲惨なものなのか、戦争がどうやって人々を巻き込んでいったのかは感じ取ることができます。
ただ、「戦争はダメ!」と訴えるだけでなく、どんな世にもスポットライトに当たるほどでもない【普通の人の暮らし】が当たり前にあるのだなと映画を通して不思議と実感する、そんな作品です。
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