そして父になる
そして父になるとは?
乳児の取り違いを6年後に知らされた二組の親子。その絆や葛藤を描くヒューマンドラマ
「誰も知らない」など人間ドラマの名手・是枝裕和監督が、乳児取り違いを題材に「家族とは何か?」を描く。福山雅治が血のつながりか築いた絆かで葛藤する父親を熱演。
第66回カンヌ国際映画祭でコンペティション部門審査員賞を受賞
2020年8月12日 23:59まで配信
そして父になるの予告動画は、こちら
そして父になるのあらすじ ネタバレ
大手建設会社に勤務するエリート会社員・野々宮良多は、仕事も家庭も順調で、何不自由ない幸せな生活を送っていた。そんなある日、病院から連絡が入り、良多は6年間愛情をかけて育てた息子・慶多が、赤ん坊の時に取り違えられた他人の子だと告げられる。
再生時間 120分
そして父になるの作品概要
そして父になるのキャスト紹介
そして父になるの感想
非常にセンシティブな題材で、答えのない問題ながらとても考えさせられる作品です。
6年間も自分の子だと当たり前に信じて大切に育ててきた我が子。まさか取り違えられていて赤の他人が産んだ子どもだったと知らされたらどれほどのショックか、想像することさえつらいでしょう。
「なんとなく自分達に似ていないな」という実感がありつつも、赤ちゃんの頃から毎日一緒に暮らし、いろいろな感情や思い出を共にしてきた子どもを血縁関係がなかったからといってすぐに手放すことができるでしょうか?
ですがこどもの将来のことを考えると、少しでもはやく本当の家族の元で過ごしたほうが良いのかもしれません。そうは言ってもこどもの心がめちゃくちゃになってしまうことは避けられないでしょう。取り違えをされてしまった家族は、そんな葛藤の渦に飲み込まれていきます。
【本当の家族とは何か?】を強く考えさせられます。一緒にいる時間の長さが家族をつくるのか?はたまた、血縁関係が大事なのか?
子どもを取り違えられてしまった2組の家族の生活スタイルの差も、この映画のテーマ性をより一層深めています。
【そして、父になる】という題名がすべての着地点に繋がっており、とても感情と理性に訴えかけるようなメッセージ性のある、まるでドキュメンタリーをみているかのような映画です。
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