ピッグ 丘の上のダム・キーパー
ピッグ 丘の上のダム・キーパーとは?
ピッグは、黒い雲が押し寄せてくる丘の上に住んでいる。ピッグのお父さんは、黒い雲の真相を探るためにその中に消えてしまう前に、息子と街を守るための小さな木製のダムを築く。そして、街に忍び寄る雲を押し返すダムを回し続ける責務を、幼少のピッグが担うことになる。まだ小さくて一人ぼっちのピッグは、フォックスとの友情から、家族のような愛情を発見し、街の人々への思いやりを絶やさない。同時に、父親がいなくなってしまった欠落感をいつも感じていて、父親を探したいという欲求と街を守らなければいけないという責務との板挟みに、葛藤を抱えて育っていく。
ピッグ 丘の上のダム・キーパーの予告動画は、こちら
ピッグ 丘の上のダム・キーパーのあらすじ ネタバレ
きいろいはな
ピッグは静かな男の子。お父さんのことが大好き。ピッグが物心ついた頃、お父さんはきいろい花をプレゼントした。ある春の日、お父さんは危険な真っ黒い雲と闘うために出て行ってしまう。一人ぼっちになったピッグには、小さなダムときいろい花だけ残された。
はじめまして
ピッグはお父さんからもらったきいろい花を大切に育てている。そこに喉を渇かした変な魚、フィッシュが現れる。きいろい花とフィッシュのどちらに水をあげたらいいのか迷っているところで、ピッグはフォックスと出会う。
どろんこなかま
ピッグが新しい友達フォックスときいろい花に水をやっていると、突如大量のヘンテコなチョウチョとアリが現れて、ピッグたちの静かな生活が一変する。
きょうのランチ
今日はピクニック日和。ピッグがランチを包んで木陰で休んでいると、思いがけないお客さんがやってくる。やがて次から次へと集まってきた街のメンバーたちとハチャメチャな展開が繰り広げられる。
みずあそび
暑い夏の日、フォックスに誘われたピッグは水あそびに出かける。およげないピッグと怖いもの知らずのフォックス。友情を深めた夏の日のできごと。
くろいくも
猛暑の夏日、カバのヒッポとピッグの小競り合いから、風車の羽根が壊れてしまう。するとたちまち黒い雲が中に流れ込んできた。雲の中は奇妙なことが起こる恐ろしい世界。襲いかかる闇からみんなをピッグは救えるのか。
しっぽのはなし
季節は夏から秋に。黒い雲の被害から平穏を取り戻したように見えるが、何かがいつもと違う。みんなつけてるしっぽが間違っている。そのことに気づいたピッグは街中をまわり、持ち主の元にしっぽを届けて回る。
マスクのしょうたい
冬が訪れる前のある秋の日、ピッグの日常に奇妙なことが起きる。バナナとリンゴがお互いを食べ始めたと思ったら、突如現れた卵の中から黒い雲の子供が現れる。次から次へと展開する奇妙な出来事にピッグが勇気を持って立ち向かう。
てをつないで
ある寒い冬の日、ピッグとフォックスとヒッポの三人は雪で遊ぶ。日が暮れるとやがて子供達は家族の元に帰っていく。ピッグは一人ぼっち残される。
ダム・キーパー
【最終話】ひとりぼっちのピッグは、お父さんを探しに行こうと決意する。黒い雲の中に向かって行こうとしたその時、お父さんが目の前に現れる。驚く息子を背中に父はダムを大きくしていく。やがて丘の上に春がやってきた。
ピッグ 丘の上のダム・キーパーの作品概要
原作/脚本
ピッグ 丘の上のダム・キーパーの感想
Huluオリジナルで見られる短編アニメ「ピッグ 丘の上のダム・キーパー」。NHKで放送されていたこの作品は、トンコハウスという会社が作成しています。
この会社は、堤大介さん、ロバート・コンドウさんというお二人が設立したアニメーションスタジオです。お二人は元々ピクサーに所属していて、「トイ・ストーリー3」等の有名作品にも携わっていたすごい方。そのお二人が作成した「ダム・キーパー」というアニメが原作になっています。
セリフ等は一切なく、つなぎを着た子豚のピッグが絵本のようにコロコロと動く、可愛いアニメです。画面上を素早く左右に動くキャラクターたちが子供の視線をさっと奪い、飽きっぽいお子さんでもすぐに集中できるのではないでしょうか?
「猫は水が嫌い」「お花は水をあげたら元気になる」「風車は空気が出る」。大人にとっては当たり前ですが、さりげない描写で子供が本能で学べるような内容になっています。
しかしその裏には、大人にだけわかるような環境破壊等、現代問題の描写も。ピッグのお父さんは環境破壊に立ち向かい、黒い煙の中に入ってしまいます。その後ピッグは一人ぼっちに・・・。
ネコが魚と仲直りするシーンは、大人から見てもぐっとくるものがありました。
しかし、中には怖いなと思うような描写も・・・
例えば第4話では、主人公のピッグが動物たちにご飯をあげて仲良くなります。
・・・大人から見るとカツアゲされているようには見えないのですが・・・。
そしてある日、ピッグがお風呂に入っていると、ライオンがピッグをお風呂ごと火にかけてしまったのです!怖い・・・子供泣くんじゃないか?と思いました。
しかし、ピッグがご飯をあげた動物たちが彼を助けにきました。最終的にピッグは助かりおうちの中へ。
後半になるにつれ、このアニメはよりメッセージ性の強いものになっていきます。丘の向こうにある黒いもやが襲ってきたり・・・ピッグの父は丘の向こうの環境汚染と戦っている、ピッグはその黒いもやを時折見つめています・・・。
しかし、そのピッグに雪を投げつけて遊ぼうとせがむような動物たち。黒いもやの中にいない人々(=動物)にとって、自分たちには全く関係のない問題である。そんな態度が現代問題に対する人々を皮肉った表現なのかな?とも思えました。
子供向けアニメと侮るなかれ。だんだん大人の方が結末がどうなるのか気になりだしてしまうのではないかと思います。最終話では完全に親に向けたメッセージ性のある話になっていて、きっとピッグと一緒に涙を流していると思いますよ。
ピッグ 丘の上のダム・キーパーの動画が見れるサイトは?
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