テラフォーマーズ
テラフォーマーズとは?
「バグズ2号」の惨劇から20年…地球では火星より飛来した未知のAEウイルスが猛威をふるっていた。AEウイルスのワクチンを作るには、火星へ向かい、ウイルスのサンプルを入手する必要がある。「テラフォーマー」の攻撃をくぐりぬけて…。20年前の生存者、小町小吉を艦長としたクル―は、大型宇宙船「アネックス1号」に乗り、人類の存亡を懸けて、火星へと飛ぶ。予想だにしないアクシデント、交差する各国の陰謀、更なる進化を遂げたテラフォーマー…。再び火星で繰り広げられる、極限サバイバル。新たなる人体改造―MO手術―を引っ提げて、万物の霊長と害虫の王が、種の存続を懸けて戦う。
テラフォーマーズのあらすじ ネタバレ
SYMPTOM 変異
「バグズ2号」の惨劇から20年後の、2619年…原因不明の病に伏す幼馴染の百合子を救うため、20歳の少年、膝丸燈はバンコク郊外の地下競技場に立っていた。優勝賞金を手にし、臓器移植手術を百合子に施すためにここまで勝ち抜いてきた燈をあざ笑うかの如く、最後の対戦相手として現れたのは、巨大な殺人熊。生物としての圧倒的な力の差に蹂躙される燈だったが、彼の目が突然変態し…!
DEPARTURE 出陣
A.E.ウイルスのワクチンを作るため、火星へと飛び立ったアネックス1号。燈ら100名のクル―はこれから待ち受ける命がけの任務をよそに、火星に着くまでの束の間の日常を噛みしめる。残り3時間で火星到着となった時、突如監視カメラに不具合が発生する。火星を目前にしてのトラブルに不吉な予感を隠せないミッシェルだが、同時刻、燈らの前に「ヤツら」が現れる…。
TO MARS 災いの星へ
突如現れたテラフォーマー達によって、アネックス1号は一瞬にして血の海となってしまった。状況を打破するために「薬」を取りに行った燈とマルコスが目にしたのは、その「薬」を淡々と破壊していくテラフォーマー。何者かの陰謀を感じざるを得ない絶望的な状況に、ミッションの中止と地球への帰還を提言する小吉。しかし、モニター越しのアネックス計画司令官から言い渡されたのは、まさかの「ミッションの続行」だった…!
WAR 全面戦争
小吉率いる第1班は、無事火星に着陸したのも束の間、脱出機に取りついていたテラフォーマーの襲撃に遭う。相手が1匹だけであることを好機と捉え、この1匹を捕獲しようと画策するが、突如飛来した別のテラフォーマーにより、状況は一変する。チームの危機を救うため、大切な人を守るため、シ―ラは勇気を振り絞り、「対テラフォーマー発射式蟲獲り網」の照準を合わせるが…!
EXCEPTIONAL TWO 奇跡の子
グランメキシコでの懐かしい日々を思い返すマルコス。太陽のような笑顔で自分を照らしてくれていたシ―ラは、もういない。全ての怒りをもってテラフォーマー達をなぎ倒していくマルコス。その眼には亡き友に捧ぐ、悲しみの涙が…同時刻、燈・ミッシェルら第2班もテラフォーマー達に囲まれていた。変態を済ませたミッシェルは、ヤツらへの怒りをむき出しに戦う。ついに、ミッシェルが父から受け継いだ「奇跡」の能力が明らかに…?
2 MINUTES 2分間
2班脱出機に突然飛び移ってきたのは、脚が異様に発達した謎のテラフォーマー。操縦桿を握り、空へと飛び出す脱出機。「なぜヤツらが脱出機を運転できるのか…」その疑問に答えられる者は無く、死を覚悟した八恵子達。仲間を助けにいく燈は、ついに自身の手術ベースを明らかにする…! 一方水中では、ミッシェルと水中仕様型テラフォーマーの、戦いのゴングが既に鳴り響いていた…!
CRAB 猛士
謎のテラフォーマー2体との死闘を制した燈・ミッシェルら第2班。戦闘を終え次の移動の前に着替えをするミッシェル、男子の本能としてそれを覗かねばならない燈とアレックス。火星を舞台に、もうひとつの死闘が始まろうとしていた…! 一方、謎のピラミッドを前にして、アシモフら3班と、エレナの命を奪ったテラフォーマーとの戦いの火ぶたが切られる!
DER ZITTERAAL 電撃生物
雨の中、アネックス本艦のもとへ脱出機を走らせるアドルフら第五班。だが突如、あり得ない所から向かってきた第四班の脱出機と激突し、斜面下へと落下してしまう。そこに待ち受けるテラフォーマー達との戦いが始まろうとする中、アドルフは自分の過去に思いを馳せる。M.O.手術の被験体として過ごした、孤独な少年期の事。そして、そんな自分を変えてくれた、大切な人の事を…。
TOO SAD TO DIE 雷雨の一粒
自身のやり場の無い怒りを、悲しみを、迫りくるテラフォーマーに「電撃」として打ち込んでいくアドルフ。その眼からこぼれる涙は誰のためのものなのか。その電撃が尽きかけた時、ついにヤツらのボスが現れる。一転して統率の取れた軍隊のごとく襲いかかる敵に対し、為す術無く倒れるアドルフ。万事休すかと思われた矢先に立ちあがったのは…?
DESIRE 願い
強烈な雷がヤツらを襲う。それは、神の怒りそのもののように。全てを出しつくし、倒れこむアドルフと、それを支えるエヴァ。しかし、勝利の安堵は一瞬にして打ち砕かれる。適切な蘇生法によってボスを取り戻したテラフォーマー達は、全勢力をもって第五班を攻める。初めて得た「仲間」と共に地球へ帰ることを信じ、その猛攻に必死で抗うアドルフ。今、「実験動物」が「人間」に変わる…!
BOXER ボクサー
テラフォーマー達によって分断された第1班。暗い穴の底では、地球対火星の無差別級異種格闘技戦のゴングが鳴らされた。火星代表、クロカタゾウムシ型テラフォーマーに対するは、地球代表・鬼塚慶次! ただひたすらに愚直な生き方を続けてきたこの男。母さんが愛した島を守るため、信じてくれる仲間を守るため、鬼塚は再びリングに立つ。惑星間の生存を懸けた、漢達の仁義なき殴り合い。その第一ラウンドが、今始まった!!
SHOOTING STAR 軌道と無軌道
「カイコガ」の能力を持つテラフォーマーによって張り巡らされた糸の中で、小吉は秋田奈々緒を思い出す。バグズ2号計画でヤツらに無残にも殺された奈々緒の遺体を、火星に置いてきてしまった後悔…小吉は今、20年前の因縁に決着を付けようとしていた。20年間止まったままの時計の針を、小吉は再び動かすことができるのか…! その頃、ピラミッド内を探索する第3班は不可解な、「あるはずの無い人工物」を見つける…。同時刻、火星の空に轟音が鳴り響く…!!
TERRA FOR MARS 彼方と此方
【最終話】第1班のピンチに、ついに合流を果たした第2班! 燈・ミッシェルはそれぞれ1班を襲うバグズ型テラフォーマーと相対する。そして、1班と2班の合流は即ち、シーラの死をアレックスが直視することでもあった…一方その頃地球では、合衆国大統領と日本国内閣総理大臣、蛭間一郎との極秘会談が催されていた…! 背後に渦巻く様々な思惑と、眼前に迫るヤツらの脅威に挟まれる燈らアネックスクルー。この未曽有の環境下で、極限サバイバルの最終楽章が始まる…!!
テラフォーマーズの作品概要
監督/演出
テラフォーマーズのキャスト紹介
テラフォーマーズの感想
原作・貴家悠、漫画・橘賢一による「テラフォーマーズ」。ミラクルジャンプ創刊号より連載が開始されて以来、その人気はとどまることを知らず、スピンオフ作品やパチスロ化。さらには2016年に伊藤英明、山下智久、武井咲、山田孝之等、挙げきれないほどの豪華人気俳優陣で映画化された大人気作品です。もちろんアニメ化もされており、Huluではアニメ、映画共に視聴することができます。
アニメ「テラフォーマーズ」も、映画同様実力派人気声優が各キャラクターを演じています。主人公、膝丸橙を演じる細谷佳正さんは非常に自然な演技をする方で、他にも吹き替え等で活躍する声優さんが多く出演されています。人物に関しては、漫画版のレベルが高いこともあり少々不安定に感じる点がありますが、背景の作画は非常に美しく、まるで外国の連続ドラマを見ているような本格的SFアニメとして楽しむことができます。
火星の巨大ゴキブリ「テラフォーマー」。火星から地球に飛来した、人類の細胞を壊してしまうウィルス「エイリアン・エンジン・ウィルス」の氾濫を阻止するために火星に送られた人間とテラフォーマーの戦いです。このウィルスからワクチンを作成するため、火星からウィルスのサンプルを手に入れる、それも大量に・・・というのが彼らのミッション。なんとなく嫌な予感がするミッションですよね。
誰もが一度は目にしたことのあるだろうゴキブリ・・・タイトルロゴにもいますね、ゴキブリが・・・どんなに人気作品だと知っていても、映画化されても、このタイトルロゴを見るだけでぞわぞわとしてしまい、今まで見ることができませんでした。
第一話ラストでこの「テラフォーマー」についての説明が為されたのですが、「テラフォーマーズ」ってゴキブリのことだったの?戦う人間たちのことを称しているのだと思っていました。序盤は視聴者の不安を煽る情報がどんどんと投下され、ハラハラ。不穏な空気が流れます。
そんな空気も一瞬で掻き消えます。火星に向かう途中だったはずの宇宙船にテラフォーマーが現れます。乗組員、そして、火星に順応するためにバグズ手術を受けた人間が渡されていた薬を壊すテラフォーマー。血しぶきがバンバン飛び、次々に人が殺されていきます・・・アニメなのに自主規制がかかっていて、殺された人間の顔は黒丸で塗りつぶされています。それが逆に悲惨さを物語っていました。
しかし、人間もやられっぱなしではありませんでした。実は、火星に順応するために受けたバグズ手術とは昆虫のDNAと融合し、昆虫の力を人間に移植するという手術。テラフォーマーが壊していた薬は、バグズ手術をうけた人間が、昆虫の力を引き出すために使用するものでした。その人間離れした昆虫の力を使い、火星に降り立ち戦います。
生死の最中を生きる人間同士の争いや、キャラクターの精神面の表現がとても秀逸で、視聴者も同じように不安になり、恐れを感じ、心が揺さぶられる作品でした。序盤では主要人物のように思えたキャラクターでもバンバンと殺されていき、最後まで見られるかな・・・と思ったのですが、アニメとは思えないほど自主規制が多く、血は流れますが殺された人間は画面が黒く塗りつぶされ、見ることができないようになっています。
そういったシーンが苦手な人でも、ストーリーを見てほしい、という配慮なのでしょう。ただ人が死んでいくバトルアニメではなく、SFとしてのストーリーに自信があるということだと思います。実際、苦手だなと思いながら見ていたのですが、ストーリーに引き込まれ気づいたら最終話でした。漫画版が連載休止中であり、アニメも完結したとは言えない、続編をほのめかすような終了でした。最終話を見た頃には、「続きがすごく気になる!」という気持ちになってしまい、食わず嫌いで作品を選ぶのはよくないな、と思える良作でした。苦手意識を持っている方にも是非一度見て頂きたいアニメです。
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