ヘルタースケルター
ヘルタースケルター
沢尻エリカが壊れゆく全身整形スターを熱演!蜷川実花らしい極彩色の世界観にも注目
岡崎京子の伝説的コミックを、「さくらん」の蜷川実花監督が映画化。体を張った演技を見せる主演の沢尻エリカに加え、綾野剛、水原希子、桃井かおりら豪華キャストが集結!
2019年11月30日 23:59まで配信
ヘルタースケルターの予告動画は、こちら
ヘルタースケルターのあらすじ ネタバレ
芸能界のトップに君臨するスーパースターのりりこ。絶大な人気を誇っていたが、じつは彼女は全身整形で美しくなったという秘密を抱えていた。そんな矢先、りりこの通う美容クリニックで犯罪行為が行われており、りりこ自身も整形の後遺症に苦しめられていた。
ヘルタースケルターの作品概要
監督 蜷川実花
原作 岡崎京子
音楽 上野耕路
脚本 金子ありさ
製作 和崎信哉
豊島雅郎
ヘルタースケルターのキャスト紹介
(りりこ) 沢尻エリカ
(麻田誠) 大森南朋
(羽田美知子) 寺島しのぶ
(羽田美知子) 綾野剛
(吉川こずえ) 水原希子
(吉川こずえ) 新井浩文
(保須田久美) 鈴木杏
(塚原慶太) 寺島進
(浜口幹男) 哀川翔
(南部貴男) 窪塚洋介
ヘルタースケルターの再生時間
126分
ヘルタースケルターの感想
全身整形を繰り返し、圧倒的な美貌で人気者の座を掴んだリリコ。華やかな表舞台の姿とは裏腹に、楽屋ではスタッフやマネージャーにとても傲慢な態度なのが印象的です。
自己の美しさと人気に陶酔する一方で、「美しくなければ誰からも相手にされない」という常に人気者として存在していなければならない苦悩も感じられます。
そんな中、突如として現れた大型新人モデルの存在と、整形の後遺症により徐々に落ちていくリリコの姿、クライマックスの記者会見は衝撃的です。
「綺麗になれば強くなれる」というリリコの想いは全ての女子が共感できる一言ですが、
冒頭の「笑いと叫びはよく似ている」というセリフは、エンタメ界でてっぺんまで上り詰めた彼女だからこそわかる美しさのもつ狂気をあらわしているのかもしれません。
【本当の美しさとは何か】を考えさられる作品でありながら、芸能界という厳しい世界の裏側も感じることができます。
蜷川実花ならではのビビッドな彩色表現と妖艶な世界観にグロテスクな描写も加わり、作品全体がより一層狂気的な雰囲気に仕上がっています。もともとカメラマンということから、監督自身もカメラマン役を務め、本物のファッション誌の名前を映画内で使用しており、役者陣も非常に豪華なことから話題になった作品です。
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