ニーチェ先生

ニーチェ先生とは？

『ニーチェ先生』とは、松駒氏がTwitter上で紹介した大型新人、もしくは彼に関するツイートを原作とした漫画である。

漫画版の正式なタイトルは『ニーチェ先生～コンビニに、さとり世代の新人が舞い降りた～』で、作品の作画はハシモトが担当。現在、月刊コミックジーンにて連載中。

松駒は時々、大型新人・ニーチェ先生にまつわるエピソードをTwitter上でつぶやいていた。このつぶやきを『コンビニに、さとり世代の新人が舞い降りた。』というタイトルでtogetterでまとめたところ、たちまち話題となり、twitter上での閲覧数が300万を突破した。この反響により、コミカライズ化が決定。コミックも好評で、書籍版は70万部の発行部数を記録したという。

舞台はコンビニ「スリーセブン」の寺院通り店だが、元ネタはよく考えなくてもセブンイレブン。松駒氏は「2巻がセブンイレブンで発売されると聞いて、発売日が命日に変わった気分です」と巻末でコメントを残し、同社の懐の深さに動揺していた。また、登場人物は空想上の生物だと噂されるが松駒自身は否定している。

売上こそ好評だが、メディア展開は無理だろうと思われていた本作だが、どういうわけか実写ドラマ化が決定。2016年1月からHuluで配信、及び日本テレビ系列の全国ネットで放送された（一部地域除く）。このことに原作者の松駒は以下の通りにコメントしている。

ニーチェ先生の予告動画は、こちら

ニーチェ先生のあらすじネタバレ

深夜のコンビニでアルバイトをしながら就職活動をしている松駒くんの元に、一人の新人がやってきた。

『「お客様は神様だろぅ！？」とお怒りになったお客さんに対して、淡々と「神は死んだ」と返した期待の大型新人が夜勤にやってきました。ゆとり世代ならぬさとり世代である彼の今後の活躍に期待したいところです』

Twitterに投下され一躍話題になった「ニーチェ先生」と松駒くんのコンビニバイトライフ、スタート！

ニーチェ先生の作品概要

監督/演出

福田雄一

原作/脚本

ニーチェ先生のキャスト紹介

ニーチェ先生の感想

Huluオリジナルドラマ「ニーチェ先生」。作者の松駒さんによるTwitterのつぶやきが原作となり、これまで漫画化やアニメ化もされている人気コメディです。

松駒（浦井健治）が務めるコンビニにアルバイトとして入ってきた後輩店員の仁井智彗（間宮祥太郎）。通称、ニーチェ先生。仏教学部で僧侶を目指しているというニーチェ先生は、一言でいうと冗談の通じない真面目。すごいすごいと興奮しながら、仏教学部なら般若心経を唱えられるの？という松に、とてもいい声で般若心経を唱え続けるニーチェ先生。客が来ても止まらないその般若心経に、松は戸惑い、客は怯えて逃げ出し・・・

このドラマのサブタイトル～コンビニに、さとり世代の新人が舞い降りた～さとり世代って一体何のこと？と思っていたのですが、僧侶を目指している＝さとり世代、ということなんですね。

コンビニでは色々な出来事が起こります。酔っぱらった常連客の楓（松井玲奈）を軽々と抱き上げ、「解放してきます。」というニーチェ先生。その様子を見に行った松が見たのは、楓が気道を確保するために頭を低くされ、段ボールにくるまれている姿・・・まぁ確かに人命救助という名目ではあってるけど・・・とぼやく松。ちょっとズレている、ニーチェ先生はそれを本当に真面目にやっていることや、そして実際に存在しているモデルがいるという事実が笑えるポイントですね。「私たちは笑顔も売っています」というポスターの前でずっと真顔のニーチェ先生にも笑ってしまいます。

脚本・演出は福田雄一さん。昨年放送された「今日から俺は！」など、人気作品を務めている方ですね。事前知識なく視聴したのですが、初音ミクの曲と共に流れるオープニングの勇者ヨシヒコ感と、店長役の佐藤二郎さんで福田さんだな？と気づきました。ムロツヨシさんやシソンヌのお二人など、福田作品でおなじみの俳優さんたちも出演しています。間宮さんが「このドラマで一番つらかったのは佐藤二郎さん」と発言するほど、佐藤二郎さんが自由なアドリブで演技を楽しんでいます。その証拠に、第5話では、新人アルバイトのシバケン（松田凌）が店長発案の新商品であるイカスミチョコについて失言をし、店長に火をつけてしまいます。イカスミチョコについて熱弁する店長・・・いえ、もうただの佐藤二郎さんなんですが。徐々に笑いをこらえだす浦井さん、松田さんに続いて、ついに間宮さんも噴出してしまいます・・・本来なら笑ってはいけないクールな役ですから、大変でしょうね。そんな俳優さんの素の部分も楽しめるようなドラマです。

福田さんらしい乗りツッコミが要所要所で使われていて、シュールでくすっとしてしまうドラマに仕上がっています。間宮祥太郎さんの般若心経だけでも、見る価値ありです。