サマーウォーズ
サマーウォーズとは?
細田守監督ら『時をかける少女』のスタッフが再び手を組んだ大家族アクション
斬新なCGで描かれたデジタルの仮想空間・OZの表現と、自然あふれる長野の風景描写のコントラストが見事。田舎の大家族がOZの危機に立ち上がる物語に熱くなる。
2020年4月24日 23:59まで配信
サマーウォーズの予告動画は、こちら
サマーウォーズのあらすじ ネタバレ
ショッピングからインフラまで、人々はインターネット上の仮想世界・OZに頼るようになっていた。ある夏の日、高校生の健二は憧れの先輩・夏希からバイトに誘われる。その内容とは、長野にある夏希の実家・陣内家で彼女のフィアンセを演じるというものだった。
再生114分
サマーウォーズの作品概要
サマーウォーズのキャスト紹介
サマーウォーズの感想
2009年に公開された映画ながら、インターネットが普及したことによるサイバーテロ(人工知能の暴走)の危険性にいち早く目をつけ題材にし、秀逸に描いています。インターネット上の仮想世界であるオズの中で起きた混乱が、実生活にまで及んで国家規模の恐ろしいラストを迎えるのです。
ですがそんなレベルの問題を、高校生の男の子と、たまたま帰省で集まったひとつの家系が田舎で一致団結して解決していくのがコミカルで痛快です。
主人公のケンジくんは現代的な核家族で育った、控えめで大人しい性格の青年。なつき先輩の家族や親戚の多さに最初はおどおどしてしまいますが、そのあたたかさに次第に打ち解けていく姿が印象的です。
男性らしい強さはあまりなく、むしろ中性的にさえ思える「草食男子」な主人公ですが、最後には得意な数学を駆使して暴走した人工知能に立ち向かっていきます。ひ弱っぽさはあるものの、いざという時の芯の強さがかっこよく、平成らしいヒーロー像ともいえるでしょう。
1人では何もできなくても、みんなで立ち向かえば大きな力になるというのがテーマの映画です。今の社会では少しずつ失われつつある家族や親戚同士のつながりの素晴らしさが感じられました。
昔ながらの日本家屋や夏らしい雰囲気も映画のみずみずしさを引き立てており、夏になると不思議とみたくなる映画です。
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